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文学者になりきれず周縁部でおまつりさわぎをするの巻

第159回芥川賞⑫ 候補作決定(直木賞も)

ついに決定した第159回芥川賞候補作(と第159回直木賞候補作)

 

私なりの芥川賞候補作予想は次の記事にまとまっている。

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芥川賞直木賞それぞれ以下の作品が候補となっている。

 

 

芥川賞候補作

「風下の朱」古谷田奈月(『早稲田文学』初夏号) 初候補

送り火」高橋弘希(『文學界』5月号) 候補入り4回目(第155回以来)

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「美しい顔」北条裕子(『群像』6月号) 初候補

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「しき」町屋良平(『文藝』夏号) 初候補

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「もう『はい』としか言えない」松尾スズキ(『文學界』3月号) 候補入り3回目(第142回以来)

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直木賞候補作

『破滅の王』上田早夕里(双葉社刊) 初候補

『宇喜多の楽土』木下昌輝(文藝春秋刊) 候補入り3回目(第157回以来)

『じっと手を見る』窪美澄幻冬舎刊) 初候補

『ファーストラヴ』島本理生文藝春秋刊) 候補入り2回目(第145回以来)

『傍流の記者』本城雅人(新潮社刊) 初候補

『未来』湊かなえ双葉社刊) 候補入り3回目(第155回以来)

 

ということだ。

 

所感

芥川賞の方は5作中3作は候補作と予想していたものだったが、谷崎さんの「藁の王」が入っていなかったことには驚いた。大本命高橋さんはさすがの候補入りと感じた。

また五代文芸誌以外からの候補入り、新人賞受賞作の候補入りという新たなトレンドはより強固になったと感じた。(近年では155回、157回、158回と五代文芸誌以外からの候補入りが増えている)

古谷田さんは三島賞を取ったばかりでノリにノっているところだろう。まだ読んでいないので至急読んで受賞予想をしてみよう。

 

直木賞の方は、読んでもないのに私がひそかに大本命と考えていた島本さんの『ファーストラヴ』と木下さんの『宇喜多の楽土』が候補入りしていた。島本さんは十数年前芥川賞の常連だったが、近年では又吉さんと競り合って負けて以来音沙汰がなかったので、直木賞ではあるが候補入りしてくれてうれしい。

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153回芥川賞での落選時に「これからはエンタメで頑張る」との言葉を残しておられたそうだ。有言実行。かっこいいぞ。

木下さんはデビュー作『宇喜多の捨て嫁』が第152回の直木賞に候補入りし、残念ながら落選したものの前評判もかなり高く選考委員の中でも支持する声が高かったこともあり、今回も期待が高まる。

刊行出版社でみると、おひざもと文藝春秋から2冊入っているのは予想通りとしても、双葉社から2冊も候補になったのには驚いた。しかも上田さんの『破滅の王』はSFだという。

 

ここからは直木賞の候補もきちんと読んで受賞作を予想していく予定である。芥川賞も改めて予想しなおすかもしれない。古谷田作品は未読だし。7作挙げて3作しか候補入りしなかったのはお恥ずかしい限り。

 

とにかく候補予想の精度がまだまだ低いことを痛感した。精度が上がったらなんだって感じだけど。あと直木賞のすべての管理人であるP.L.B.さんが午前5時に候補作が発表されてすぐにサイトを更新されていてさすがだなあと思った。

あと一か月、おまつり楽しんでいこー