直木賞
良質な学園SFを読んだ。オルタネート作者:加藤シゲアキ発売日: 2020/11/19メディア: 単行本加藤シゲアキさんの『オルタネート』である。 「オルタネート」という高校生限定のSNSサービスが欠かせなくなった世界を舞台にした学園小説。3人の基点人物を軸とし…
伊吹さんの作品は本当に優しい。雲を紡ぐ作者:有喜, 伊吹発売日: 2020/01/23メディア: 単行本主人公の美緒はいじめに遭っている高校生。母は娘に対し意固地に学校へ行けと自分の意見を押し付けるばかりで、ついに美緒は盛岡にある父方の祖父のもとへと家出す…
直木賞受賞作予想2作目。馳さんは5年ぶり7度目の候補入りとなった直木賞界隈イチのベテランだ。 デビュー作『不夜城』が直木賞の候補に挙げられたのは24年前のことであり、同じタイミングで現在選考委員を務める宮部みゆきさんも候補に挙げられ落選している…
※本文章はネタバレを多分に含みます。 今回は直木賞の候補作をしっかり読み込んでみたいと思う。淡交社という茶道関係の書籍を扱う出版社の本が候補入りしたことは世間を驚かせた。私も驚いた。作者の澤田さんは候補歴4回目なので直木賞としてももうベテラン…
きたきたきたきたきた波乱やないかい www.bunshun.co.jp www.bunshun.co.jp とりあえず私の予想と照らし合わせてみる 芥川賞候補作 実際の候補作 ・上田岳弘「ニムロッド」(『群像』12月号)→候補入り3回目(第154回以来) ・鴻池留衣「ジャップ・ン・ロー…
新聞記事を使ったチラシ、専用ツイッターなど出版社の力の入れようが伺えるこの作品。戦後、学生野球の復活に奔走する新聞社員の姿というのは直感で「読みたい!」と思ったものだった。直感は外れた。 夏空白花 作者: 須賀しのぶ 出版社/メーカー: ポプラ社 …
彩瀬さんは2010年にR-18文学賞でデビューし第158回の直木賞候補にも挙げられた中堅作家である。前回直木賞の候補になった『くちなし』は読んでいないのだが、世評によると幻想小説であり、『やがて海へと届く』という作品で野間文芸新人賞の候補になったこと…
室温摂氏36度、2週間前に買った和風ツナマヨのおにぎりを発見して小さく悲鳴を上げる。どれだけ疲れていても食べ物の類は絶対に粗末に扱わないことを固く誓った夏の夕方。 いよいよ芥川賞直木賞の発表が近づいてきた。すでに選考会は始まっているはずだ。ド…
受賞作予想編、開幕からいきなり番外編。島本さんの直木賞候補作『ファーストラヴ』を読んだ。 ファーストラヴ 作者: 島本理生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/05/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る いまリンクを張り付けて気付いた…
ついに決定した第159回芥川賞候補作(と第159回直木賞候補作) 私なりの芥川賞候補作予想は次の記事にまとまっている。 tsunadaraikaneko-538.hatenablog.com 芥川賞直木賞それぞれ以下の作品が候補となっている。