象の鼻-麒麟の首筋.com

お便りはこちら→tsunakokanadarai@gmail.com

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

頑張れた方がいいに決まってるじゃないか ~ふたご 藤崎彩織~

今さら『ふたご』に関して言うことはない。腐るほど書評があるので好きに探してほしい。 ふたご 作者: 藤崎彩織(SEKAI NO OWARI) 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/10/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る

ふだんの努力の方向性

私は疑問だ。 息をすることさえ忘れるほど追いつめられている状況は自分にとって必要なのか。 時として、必要。しかし、現状抱えているタスクというのは、呼吸困難に陥るほどのものではないという確信がある。 つまり、不必要に忙しくなってしまっているとい…

少女マンガの文学性 ~坂道のアポロン 小玉ユキ~

昨晩「坂道のアポロン」を一気読みした。ジャズを題材とした高校生たちの青春群像劇だ。舞台は1960年代。現代の高校生を語る上で欠かせないSNSは、もちろん存在しない。コミュニケーションツールが限られていることは、この作品の根幹に関わる部分である。も…

思い悩む人へ リゼロのスバルから学ぶ

最近、社会で生きることの難しさ、を強く感じる。 誰も責任感を持っていない。他人に責任を押し付けて平然としている。 私は誰かが悪いとはっきりさせることがニガテであり、その所為でずいぶん割を食ってきた。 一つの失敗に関して100%誰かの責任である、と…

月光浴

風の匂いが変わった。春がやってきた。 散歩をしているといろいろなことに気付く。踏みしめる草も先週よりずいぶんみずみずしくなった。 春の夜は一人で過ごすに限る。この時期だけは人恋しくならない。世界中が母親の胎内のように、なまあたたかく、やさし…

善悪を一度脇へ置く

「自己嫌悪」 自分が嫌いになってしまうこと。しかもただ”嫌”なのではなく、”悪”だとも言ってしまう。 これは大問題だ。 詭弁ではあるが、善悪の評価なんて人間世界が作り出したものに過ぎない。それは決して絶対的なものではない。 人を傷つけたり殺したり…

DVを我慢する思考回路

人生辛いことばかり。 先ほど4つ記事を一気に公開したが、すべて人生のどつぼのどつぼ、いちばん苦しい時期に書いたものだ。 私は哀しいことに、人生を楽しめない性分である。 基本的に何か辛いことが起きると自分を責め、落ち込んでいるときは拍車をかけて…

退屈と言う贅沢な感情

あれだけ怒涛の戦場を潜り抜けて 平穏だけを心の底から希求していたにも拘わらず ようやく安寧の地を得た途端 すでに退屈と言う贅沢な感情を抱き始めている 現代の特権階級にふさわしいこの感情を抱えて 私はどこに行こう

死ぬまで、ごめんね

普遍的な善も悪もない あるのは常に利己的な価値判断だけだ 自分にとって都合が良ければ善だと可愛がり都合が悪ければ悪だと極めつける

違う

誰かに否定されることを極度に恐れている拠って立つ自分がなく否定すなわち破滅となるから親切心は人一倍でよく気が付くのにそれを行動に移せない気持ち悪がられるのではと思うとそこまで見てるなんて気持ち悪いと思われることを考えると気付いているのに行…

おまつりの晩

遠い夜のことでも俺は覚えている。まだ肩こりの苦しさなんて知らない、そのくせ同情や憐憫といったむずかしい心の機微は感じ取れる小学五年生のころ、俺は生まれた意味を知り世界を憎んだ。 家を出て三十秒で浜辺に着く。浜辺の奥まったところの潮だまりに、…