象の鼻-麒麟の首筋.com

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雑記

ダンディズムあれこれ試論

忙しい日々に押し流されて生きている人は、自分の足で立つことから始めよう。他人や社会はあなたのことを気にかけない。自分のことを一番親身に考え、理解しようと努めてくれるのは、他でもない自分自身だけだ。 最近に始まったことではないが、疲れやすくな…

光を生み出す職業と闇を見つめる職業

アイドルは、前者 学校の先生は、後者 大工さんは、前者 音楽家は、後者 作家さんは、たぶん前者 詩人は、絶対後者 パイロットとか花屋とか地雷除去員とか象使いとかテーラーとか花火職人とか タクシーの運転手とか石屋とか手妻師とか蛇使いとかパーラーとか…

方言はカレー味

私は普段、小さいメモ帳を持ち歩いている。電子端末のメモ機能、ではなく、紙とペンである。そこに書き連ねるのは生の衝動、のようなものが多く、あとで見返してみるとそこには勢い以外に何もなく、意味を抽出するのは困難を極める、ということが多い。 松尾…

小説だからこそ、ってなんだろう

私は小説が好きなのだ。読書が、文字を読むことが好きなのだ。活字離れなんて言葉もそこかしこで聞かれる世の中で、私は文字を読むことに飢えている。 私はなぜ活字離れができないのか、なぜ世間では活字離れが進んでいると言われているのか。この不可思議は…

おそらく、いまのわたしの大部分を形作るものたち 他人にムリにでも押し付けたい作品群

ある友人から「オススメの本のリストを作ってほしい」と言われた。いい機会なのでこれまでに溺れるほどに摂取し続けた作品群の中から選りすぐりの「いやだと言っても無理にでも押し付けたい作品群」リストを作ってみようと思う。本に限らずアニメや漫画も存…

最悪の状況

深刻な場面 全員が作業に終われているときに一人が辞めたいと言い出す リーダーのYさんと辞めたいKさんのやりとり K:すみません。明日からもう来ません。 Y:ん?どういうこと? K:辞めます。 Y:え?なんで?というかこの状況でそんなこと言うの? K:す…

雨と反抗期の思い出

普段私が文章を書くのは、平穏な生活が過ぎ去る時の中で自分に芽生えた何かをこの世に残しておきたいと思うときだけである。 しかし今回は何もないところから無理やり文章をひねり出してみた。4000字弱、何の内容もない文章を書くのは何かの訓練にはなったと…

芥川賞受賞作品への評価

先の記事で陣野さんの作品を酷評してしまった。好みに合わないとどうしても評価をしにくくなってしまう。芥川賞予想をするとき以外は、よほど心に深く刻まれた作品しか取り上げないので好みでない作品を評価することに慣れていないのだ。陣野さんはお忙しい…

ふだんの努力の方向性

私は疑問だ。 息をすることさえ忘れるほど追いつめられている状況は自分にとって必要なのか。 時として、必要。しかし、現状抱えているタスクというのは、呼吸困難に陥るほどのものではないという確信がある。 つまり、不必要に忙しくなってしまっているとい…

月光浴

風の匂いが変わった。春がやってきた。 散歩をしているといろいろなことに気付く。踏みしめる草も先週よりずいぶんみずみずしくなった。 春の夜は一人で過ごすに限る。この時期だけは人恋しくならない。世界中が母親の胎内のように、なまあたたかく、やさし…

善悪を一度脇へ置く

「自己嫌悪」 自分が嫌いになってしまうこと。しかもただ”嫌”なのではなく、”悪”だとも言ってしまう。 これは大問題だ。 詭弁ではあるが、善悪の評価なんて人間世界が作り出したものに過ぎない。それは決して絶対的なものではない。 人を傷つけたり殺したり…

DVを我慢する思考回路

人生辛いことばかり。 先ほど4つ記事を一気に公開したが、すべて人生のどつぼのどつぼ、いちばん苦しい時期に書いたものだ。 私は哀しいことに、人生を楽しめない性分である。 基本的に何か辛いことが起きると自分を責め、落ち込んでいるときは拍車をかけて…

退屈と言う贅沢な感情

あれだけ怒涛の戦場を潜り抜けて 平穏だけを心の底から希求していたにも拘わらず ようやく安寧の地を得た途端 すでに退屈と言う贅沢な感情を抱き始めている 現代の特権階級にふさわしいこの感情を抱えて 私はどこに行こう

死ぬまで、ごめんね

普遍的な善も悪もない あるのは常に利己的な価値判断だけだ 自分にとって都合が良ければ善だと可愛がり都合が悪ければ悪だと極めつける

違う

誰かに否定されることを極度に恐れている拠って立つ自分がなく否定すなわち破滅となるから親切心は人一倍でよく気が付くのにそれを行動に移せない気持ち悪がられるのではと思うとそこまで見てるなんて気持ち悪いと思われることを考えると気付いているのに行…

おまつりの晩

遠い夜のことでも俺は覚えている。まだ肩こりの苦しさなんて知らない、そのくせ同情や憐憫といったむずかしい心の機微は感じ取れる小学五年生のころ、俺は生まれた意味を知り世界を憎んだ。 家を出て三十秒で浜辺に着く。浜辺の奥まったところの潮だまりに、…

去り行くフィーバーに切なくなる

お祭り騒ぎが去ったあとの風景には限りない哀愁がある。鳴り止んだ太鼓、屋根を下した屋台、漂う火薬のにおい。ほんの半時間前までは太鼓は打ち鳴らされ、的屋は盛況で、数えきれないほど花火が打ち上げられていた。去ってしまえば先ほどまでのフィーバーは…

第158回芥川賞直木賞結果

受賞会見もニコ生も観終わったみなさんこんばんは。 結果としては 芥川賞 石井遊佳「百年泥」、若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」 直木賞 門井慶喜『銀河鉄道の父』 が受賞した。芥川賞は受賞作なしとかほざいてましたが、ふたをあければ一番まさかの新…

第158回芥川賞、直木賞受賞作予想

はじめに こんばんは。この度ブログを始める金盥と申します。本名ではない。ブログの名前もぱっと思いついた七五調のフレーズにした。まじめに書く気はないんだなと思ってもらえれば結構である。 一つ目の記事投稿は自己紹介でもするのがよいかもしれないが…