2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
彩瀬さんは2010年にR-18文学賞でデビューし第158回の直木賞候補にも挙げられた中堅作家である。前回直木賞の候補になった『くちなし』は読んでいないのだが、世評によると幻想小説であり、『やがて海へと届く』という作品で野間文芸新人賞の候補になったこと…
四元さんはもう還暦間近のベテラン詩人だ。最近は小説にも挑戦しており、数年前に野間文芸新人賞の候補にも挙げられている。 今回取り上げた「シェーデル日記」は、群像に掲載された原稿用紙100枚の中編だ。どうやらシリーズものらしい。 群像 2018年 07 月…
今回は波乱の候補に対して順当な結果という、非常に芥川賞直木賞らしい選考だった。 BGMにニコ生をかけながら執筆するこの時間は、半年に一度の至福の時間だ。 受賞予想 芥川賞 「送り火」高橋弘希(『文學界』5月号) 「風下の朱」古谷田奈月(『早稲田文学…
室温摂氏36度、2週間前に買った和風ツナマヨのおにぎりを発見して小さく悲鳴を上げる。どれだけ疲れていても食べ物の類は絶対に粗末に扱わないことを固く誓った夏の夕方。 いよいよ芥川賞直木賞の発表が近づいてきた。すでに選考会は始まっているはずだ。ド…
いよいよ明日は芥川賞発表日だ。 世間はサッカーのワールドカップが終わり、お祭りは終わったと思っているだろうが、私たちのお祭りはこれからだ。お祭りの観戦に備えてケンタッキーとコーラを準備したいと思う。無条件でテンション上がりませんか?ケンタッ…
今回の直木賞は双葉社から2作候補入りしている。双葉社といえば「クレヨンしんちゃん」で有名な『漫画アクション』や『月刊まんがタウン』などを発行している出版社だ。直木賞との縁は薄く、なんと候補入りした最新の記録は第116回(1996年度下半期)の篠田…
さいきん芥川直木賞関連の作品の読み込みをさぼっている。前回記事を更新してからの2週間は、結構体調を崩していた。その間、『楢山節考』『スタッキング可能』『異人たちとの夏』『海と毒薬』『ららら科學の子』『パンク侍、斬られて候』などを読んでいた。…