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文学者になりきれず周縁部でおまつりさわぎをするの巻

死ぬまで、ごめんね

普遍的な善も悪もない

あるのは常に利己的な価値判断だけだ

自分にとって都合が良ければ善だと可愛がり都合が悪ければ悪だと極めつける

 

調子のいいことにある事物に対して自分とおなじ価値判断をする人間が多い場合徒党を組み己が価値判断こそ有力であり必然的に己こそ正しさの権化であるというまやかしを信じ込む

学童で行われるいじめと社会的抑圧と協調性がないと極めつけられるひとびと

いったい本質なにが違うというのだろうか

正義という美酒に酔いしれる至愚な人民が弱く愚かな人民を虐げる

虐げられるひとびとは必ず誇りを失いすなはち人間としての存立論拠を失う

失ったものは決して復せず失われた時を求めて彷徨う日々

虐げられた者たちが生きるのは現在でも未来でもなく失われる以前の過去にのみ酸素

しかし過去はもはや存在せずいつだって未来が現在になり押し寄せる波

波に含まれる酸素を取り入れるには鰓が必要であるが人間は鰓を持たない

人間は陸棲生物である

虐げられた時ひとびとは己が地面を失う

存立論拠と言う地面を失えばその下はすぐに海

海に嵌ればあとは死ぬるばかり

たまに遠くに陸が見えるが必ずそこには誰かがいる

彼は彼女は必ずあなたが陸へ上がることを阻止する

明日だって明後日だって冷たい海の中

今日も僕は鰓が生えないかと期待する