いよいよ明後日、12月17日の午前5時に芥川賞直木賞の候補作が発表される。どんどん寒さは強まるなかのストイックさ。いったい誰のためにこんなに朝早くに発表するんでしょうか。
お知らせが遅くなりましたが、第160回芥川賞・直木賞の候補作は、12月17日(月)の午前5時に当会ウェブサイトおよびこのアカウントで発表いたします。#芥川賞 #直木賞
— 日本文学振興会 (@shinko_kai) 2018年12月14日
芥川賞の方はめぼしい作品は一通り目を通したが、直木賞はどうしても気になる作品が尽きることはない。まずは候補作予想に当たり目を通した作品を時系列に沿って列挙してみる。
・鴻池留衣「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」(『新潮』9月号)
作品数だけで見ると芥川賞はずいぶん読んだなあ、という感じだが、文字数ページ数で考えると直木賞とそんなに変わらないんじゃないだろうか。読んだ直後は「結構いいな」と思った作品が多かったのだが、いま思い返すと何に感動したか思い出せない作品が多いことに驚く。とりあえず定石に従って6作程度に絞り込んでみる。
芥川賞候補作予想
候補作(予想)は以下の6作品である
直木賞候補作予想
候補作(予想)は以下の6作品である。
・深緑野分『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)
直木賞の方はまだ読み終わっていない作品を入れてしまった。前回の159回のときは両賞ともこの人は取るだろう、という大本命があったが、今回はどちらもそういう作品がなかったような気がする。あえて言えば芥川賞は石田さん、直木賞は森見さんかなという印象だが、特に石田さんはいまひとつ決め手に欠ける。それも踏まえて、芥川賞は坂上さん町屋さん、直木賞は彩瀬さんが受賞すると予想する。というか受賞にふさわしいと思う。それぞれの作品への感想はそれぞれの記事を参照してほしい。
とにかく明後日の候補作発表を待つ。今回は時間があるので頑張って候補作をもう一巡するつもりである。